「今まで、どんなところに行かれました?」

ツアー参加者同士、よく話題となった。
「アンコールワット・エジプト…、
 そして今回思い切ってペルーに!!!
そんな人が多かった。

そんな中、夫は初海外旅行だということを話すと…。

「!?!?!?なぜペルーに!!!!!!」
皆、頭痛・腹痛に苦しみながら旅をする夫に驚く。
“初心者なら初心者向けの場所を”内心そう思っていたのだろう。

だって…

夫の旅行欲は、エジプトペルーのみ。
今後、簡単に行けるところでもなさそうだし。
新妻にお付き合いのハニムーンより、頑張ってペルーへと。

…そういうことなの。


帰国後の二人。

夫は翌日(日曜)、休日当番医に診てもらう。
診断は急性腸炎

急性腸炎
厳密には1つの病気の診断名ではなく、
腸に炎症を引きお こす疾患群の総称。
食中毒のような細菌によるものにせ よ、
アルコールの飲みすぎのような物理化学的な刺激によるものにせよ、
腸に炎症をおこし、その結果、
下痢や腹痛を生じさせる病気をまとめて急 性腸炎と呼んでいる。

あいま~い。

症状が治まるまでは水分以外は取らないよう促され、
強力な下痢止めを渡される。

新妻も下痢は止まっていたものの、
ヘビーな食事は受け入れられず、
プログラマんち、しばらく粗食(しかも少量)。

1週間後、プログラマんちにも笑顔が戻る。

ハニムーンの打ち上げとして…、
いつも大行列、渋谷マークタワーの美登利でお寿司を。
二人でビール1杯。
一人分食べるのも精一杯っ。
すっかりデトックスされた身体に苦笑い。


この旅で、日本の良さを再確認した。

今回は高山病の辛さもあったが、
どこへ旅しても、日本へ無事戻ると嬉しい。
日本の良さを再認識するための海外旅行
新妻的には、そう言っても過言ではない。
(…そんな旅しか経験してない新妻って!?)

常にうどんに恋焦がれていた夫は賛同してくれるはず。


もし今後、
ペルーへの新婚旅行はどうなの!?
というお伺いをもらったならば…。

新妻、体力に自信はあった!!!
でもこうなった!!!
「ペルーともう一カ所…、
 ハニムーンとして2回用意することをお薦めいたします」
そう答える。


夫としばしばこんな会話をする。
夫:「もう1回くらい行ってもいいねぇ♪」
妻:「…それなら、もっと他の場所に行きたいっ」
夫は懲りてないらしい。

二人で合計7キロ痩せたハニムーン。
後に、このデトックスが功を奏することとなる!?
夜中の1時前、
夫と新妻を乗せた飛行機は、ヒューストンへ飛び立つ。

「ペルーよ、さようなら…」


行きと変わったこと。

機内サービスに関心無し。
その上、機内食を断る夫。

新妻、ナンクロ(ナンバークロス)をしない。
↑行きで夫に電気を消された(眩しくて眠れなかったらしい)

ひたすら寝ようとする。
↑と言っても、音や気配に敏感(+下痢)な夫には難しい


約6時間後、ヒューストン到着。
行きよりもスムーズに、乗り換え手続き完了。
約4時間半後、日本へ飛び立つ。


この機内中、隣りに座る女性のことで、夫と新妻、ケンカとなる。
どこにでも人騒がせな女性っているもんだ。
詳細は勘弁していただきたい。←思い出したくもない

機内食を断り続ける夫を、隣りの女性が心配する。
実は高山病だなんて、思いもしないはず。

ただ『チャーリーとチョコレート工場』が上映されていて、
結構時間潰しになった。

ひたすら休む、休む。
↑と言っても、音や気配に敏感(+下痢)な夫には難しい


約14時間後、成田到着。
夫と新妻のケンカ、途中、落ち着いたのだが、
飛行機から降りる際、同じ原因で再び勃発…。

…ハニムーンなんだけど。

成田離婚…、気持ち…、分かる…。


飛行機から降りると、検疫検査→入国審査→税関手続。
面倒な場所を過ぎなければならない。

二人はケンカ中
夫は初体験、そして神経質、その上南米帰りの体調不良者

新妻、この先を案じ、添乗員さんに聞く。
新  妻:「体調悪いんですけど、検疫ではどうすればいいですか?」
添乗員:「高山病でしょうから、普通に通過して大丈夫ですよ。
      1週間経っても調子が悪ければ、病院に行ってみてください」

新妻、ケンカ中の夫にアドバイス。
妻:「~(省略)だって」
夫:「こんな体調で普通な訳ないだろ!?
   君だってずっと下痢してるんだろ!?
   君は訳の分からない生水も飲んでるし、
    →これらしい
   排泄物垂れ流しのチチカカ湖に生えてるのも食べただろ!?
   
たしかに
   コレラや赤痢だったら大変なことになるじゃないか!

…長引くこと間違いなし。
コレラ赤痢を心配しているらしい。
二人無言、微妙な距離を保ちながら歩く。

検疫到着。
用紙を取り、自分の健康状態を記入する。
旅行中、下痢をした
添乗員さんのアドバイス通り“いいえ”に○して進めばいいところ、
新妻、ペンが止まる。

夫の様子を伺う。
すると夫は、新妻の用紙をとりあげ“はい”に○を。

ムカッ!
妻:「今、○をしようと思ってたんですぅ~っ!!!
夫:「…」

係員に用紙を渡す。
係:「お二人とも下痢をされたんですね」
妻:「私はリマで治まりました!
夫:「出ないだけで、治ったかどうかは分からないだろ!?
妻:「私は、もう1日出てないもんっ。
   この人、旅行中ず~っと体調悪かったんですよ!!!
   っで、私どうなんですか?
係:「今後、体調の変化があれば病院に行かれてください」

…夫婦の会話か!?

新妻、夫を残し、同じツアーの人が集まる場所へ。
にしても少ない。
…それぞれ解散していた
…そして、誰もいなくなった

夫はまだ来ない。
添乗員さんと顔を見合わせる。

夫の携帯に電話をかける。
電話にデンワ。…。

新妻はこの場に、添乗員さんは戻れるところまで戻って探す。
…みつからない。

30分も待っただろうか。
夫は検疫で検便をしていた。
検疫で検査すれば、無料だったそうだ。


添乗員さんにお礼と手紙を渡す。
(まだケンカが始まる前、
 ヒューストンで購入し、手紙は機内で二人で書いていた)
…最後の最後までオサガワセ。


忘れちゃいけないケンカ中。

イライラしながら、レンタルしていた携帯電話を返却。

私が検便していない事実が納得できない夫。
グダグダうるさいので空港内のクリニックへ。

入るなり…
夫:「出よう
妻:「!?

夫:「すごい青い顔した外人が座っていた
   妙な病気でもうつされたら大変だろっ
妻:「…」
もう好きにして。

夫:「!!!
妻:「どした?
夫:「お腹痛い…
夫、トイレへ。


羽田までバスで移動。二人離れた席で。
羽田からタクシーで帰宅。終始無言で。

…その夜のことは覚えていない。
イカの夜

昨晩、真夜中に着いたイカのホテル、
朝、目覚めて驚いた。

イカの朝

お隣は砂漠だった。


低地に戻って一晩。
頭痛は治まったが、下痢と胃の不快感は続いている。


デジカメをチェックすると、なんじゃこりゃ!?の写真。
夫の撮影。

高地(プーノ)で飲みかけていたミネラルウォーター、
低地(リマの空港)で取り出すと…

気圧の差

これほどの気圧の差が。

撃沈状態で、知らなかった新妻、
これを見て、治まるであろう体調に期待する。


異国情緒溢れるレストランの朝食ビュッフェ。
食べたいのだが、受け付けない。

本日の朝食は、持参したカロリーメイトあさげ
んまい♪
ストックを下痢仲間にもおすそわけ。


本日の日程は、夫がメインとしているナスカの地上絵遊覧飛行
出発前からの準備も万端!!!
詳しくはコチラ→プログラマは操縦する
夫のテンションも上がってきた。

実は…
新妻、自分の体調不良を話題にしているが、
夫はペルー初日から頭痛&下痢と共に旅を続けているのだ。

どうにか素敵なフライトとなりますように…。

ナスカの地上絵
リマの南、約450kmに位置する。
絵の大きさは約10m~300mにも及び、その数およそ30個。
線と幾何学模様は300本を数える。

それも空中から見なくてはわからないほどの巨大な大きさで。
いったいこれらは何を意味しているのだろうか。
多くの人々がその謎にとらわれ、多くの仮説がたてられた。
宇宙人説、空飛ぶ人間説、星座を表すカレンダー説などなど…。
多くの謎を秘めたまま、
大地という巨大なカンバスに今もなお刻まれている。


格納庫

セスナ機を前にし、期待に胸を膨らませる。

いよいよ搭乗。
夫と新妻、すかさず窓際一人席をゲット。←二人とも窓際で見たい

パイロット

パイロットたちに命を託す。
二人の頭上には…。

チップ請求
 ちっぷ ありがとうございます。

まだあげてない。

「先に渡した方がいいことがあるかもしれない」
夫はチップを奮発。

出発

いざ出発。

夫は写真を撮りまくる。
…まだ地上絵らしきものは見えないが。


しばらく飛ぶと、直線や三角形の図形が!!!

地上絵:1

地上絵のことを英語ではナスカライン
黒い石や砂をどけて、白っぽい地面を出すことによって描かれている。

パイロットからカタコトの日本語での説明も。

神秘以外なにものでもない。
この理屈っぽい夫が宇宙人説を支持しているほどだから。

地上絵:宇宙人
 ウチュウジン

地上絵:ハチドリ
 ハチドリ(下向き)

夫は140枚の写真を撮ってセスナから降りた。
帰国後一人で楽しむらしい。


一旦ホテルに戻ると、
バギーカーに乗った地元のオニイチャンが笑顔で話しかけてきた。
このバギーで砂漠をドライブしないかい?」(そんな感じ)
夫:「僕、したい!!!」
妻:「私も!!!」

よく分からない同意書にサインして…(←夫がよくしたもんだ)
眼鏡をしていない新妻はゴーグルを渡され、
リュックを落とさないよう注意を促され…

砂漠ドライブ

サンドバギー、レッツゴー!!!
初めはなだらかな砂漠でも…

急降下

こんな急斜面を一気に上がり、一気に下りるっ。
ジェットコースターよりスリル満点!!!
(遊園地にこんなシミュレーションシアターがあったな)
なんて思い出しつつ、歓喜の声を上げる。

途中、バギーが停まると…
ここでサンドボードにチャレンジしてみないかい?」(こんな感じ)

もちろん…

サンドボード
 夫、最初の一滑り

しました。

なだらかコースから、だんだんと急勾配へと。
新妻、ボードに座ってチャレンジ。
最後は腹ばいで競争。

オアシス
 砂漠の中のオアシス

サンドバギーを終えて、夫が言った。
これが一番楽しかったかも


とうとうこれで全スケジュール終了。
サンドバギーのメンバーで、祝杯をあげた。
リマから持ちまわった赤ワイン、忘れられない美味しさに。

秘境を旅を成し遂げた充実感に、何だかみんな笑顔。
もちろん、夫と新妻も。


イカから300kmの道を、バスが走る。
ペルー最後の夕日をあびて。

写真を撮ろうとすると…、デジカメにエラーの表示。
デジカメ本体に砂漠の砂が入り、故障した様子。

新品のデジカメ…。
「もう、帰るだけだからっ」
「保証期間内だからっ」
と、自分たちに言い聞かせる。
↑結局は故障理由から、自費での修理となった(T_T)


最後の食事は、日本食レストラン。
和風の器の中には、お刺身に唐揚げ…。
大喜びしたいところ、夫と新妻の胃は受け付けない。
(他の人は全員受け付けていた)

夫は最後の最後で単独行動に出る。
うどんくださいっ」
夫は一人でうどんをすすった。
新妻、それさえも食べれず、持参した梅干でご飯を食べる。
そして二人、トイレにこもる…。

吐き気と止まらない下痢。
パワーが効いてつわりじゃないの~!?
尋常じゃない新妻の体調を心配してくれる方も。


その後、初日の予定に組まれていた大型スーパーへ。
(初日の予定だったが、元旦のため閉まっていた)
お土産用のコーヒーを買い込んだ。

と、新妻が並んだレジ。
あと数名、となったところでトラブル発生。

他に並びなおすもすごい行列で…。
遅れる私たちを、とうとう添乗員が呼びに来た。
2人遅れてバスに戻る。
ついてないときはついてない。


リマの空港に到着。
夫はなぜか、すがすがしい顔をしている。

バスを降りる際、夫はドライバーに
You are fastest driver!
と言ってチップを渡した。
ガンガンに飛ばしているけれど、考えられたブレーキング、
夫はずっと見とれていたのだ。
↑新妻、気付きもしなかった


飛行機が離陸するのは、夜中の1時前。
それまで数時間。
夫、一休み。
新妻、最後までお土産探しのショッピング。
もう二度と来ないペルーを満喫する。
未明に目覚ましがなった。
前の日、チチカカ湖の夜明けを見ようとセットしていたのだ。

新妻、絶不調。
なかなか起き上がれない。

夫はカメラをセッティング。
…。
何かしゃべってる。
動画も撮っているらしい。

そんな夫を羨ましく思い、ベッドの上から夜明けを眺める。
そしてまた眠った。

チチカカ湖の夜明け
 きれいに撮れてました


朝が来た。
身体が重い。
 
前日に引き続いて、頭痛吐き気
一晩明けると、滅多にお腹を壊さない新妻が…下痢

着替えと化粧で精一杯。
頼り過ぎるのも良くないと知っていても、酸素を求めフロントへ。
今度は夫も一緒に。
ちょっと嬉しい。


朝食のレストランへ移動。
みんな普通に食べている。
新妻、匂いを気にしながら、溜息をつく。
…何故!?

コーヒーカップにお湯をもらい、
日本から持ってきたあさげを溶かす。
一瞬、辛さが吹き飛んだ。

今まで体調不良の夫のご機嫌を伺ってきた。
今の新妻、夫より悪いのは確か。
新妻担当だった荷物のパッキングもお手上げ。
夫に任せる。
出発まで、吐き気と下痢の繰り返し。

本日のメインはチチカカ湖に浮かぶウロス島観光
モーターボートで。

ツアー客、誰一人と脱落者はいない。
チチカカ湖が新妻を呼んでいる。
どうとでもなれと、新妻、心を決めた。


【チチカカ湖】
海抜3890mに位置し、汽船の航行する世界最高地点。
大きさは琵琶湖の12倍。
その昔、インカの初代皇帝マンコ・カパックが、
その妹ママ・オクリョとともにこの湖に現れ、
太陽の島に降り立った、という伝説が残る。
この湖にトトラと呼ばれる植物の葦を積み重ねた浮島
「ウロス島」で生活する人々がいる。

チチカカ湖よりプーノを
 チチカカ湖からプーノの町を望む

心地よいであろう風を受けながら沖へ進むとウロス島到着。

【ウロス島】
トトラと呼ばれる葦を積み重ねた浮き島。
島を造るのは簡単で、トトラを切って3mほど積むだけ。
水につかっている部分が腐ってくれば、新しいトトラを重ねる。
トトラの群生する中、40ほどの島が浮いている。


ボートが着くと手伝ってくれるウル族の女性たち。

ウロス島到着
 奥に見える緑色の葦がトトラ

島に降りると、トトラを持った子どもたちが集まってくる。
器用に剥き、私たちに手渡す。
「召し上がれ♪」と。

!?

白い棒状になったトトラ、子どもたちはムニムニと食べてみせる。
空腹を満たす、お菓子代わりだそうだ。

手渡されたソレを、みんな口に運んでいた。
新妻、全くそそられないが、後で後悔したくなく少しかじってみる。
特に味はなかった。

一人だけ口にしない人がいた。
…夫だった。
新妻、何だか睨まれているような気がした。

…帰国の際、その謎が解ける。


子どもたちは、日本の歌も歌ってくれ、私たちを歓迎してくれた。
お礼にと、持って来た果物をプレゼントする。

ウロス島料理

料理をふるまう女性。
新妻、吐き気のため、遠慮する。

島の子どもたち、女性たち、とても親切。
不思議に思っていると、謎が解けた。
観光客に売る民芸品も彼らの大事な収入源だからだ。

トトラ製舟

次の島までは、トトラ製の舟で移動。
夫は舟の安全性が信用できず、モーターボートで移動。

ウロス島小学校
 大きな島には学校も

どうにかウロス島観光も無事終了。
自分に拍手。


ランチ時、予想しなかったことが起こる。

夫はワインをご注文。
夫にとっては2日目ランチ以来のアルコール。

新妻、吐き気で何も手はつけれないが、
夫の体調が良くなっているのを感じるのは嬉しい。

昼食を終えると、夫はレストランの庭を上機嫌で散歩。
いつもと違うほろ酔いプログラマを見た、同じツアーの女性が私に言った。

「今日、旦那さん、どしたと??」

相当、普段が無愛想に見えているらしい。

酔っ払い
 夫の上機嫌に驚いた女性が撮ってくれた1枚


再びバスに乗ると、大移動の開始。
プーノ→フリアカ <バス>
フリアカ→リマ <飛行機>
リマ→イカ <バス>
イカのホテルに着いたのは真夜中。

やっと高地から低地へと。
高山病の症状も治まるという噂。

ちょっとやつれたであろう新妻、
明日に期待しながら横になった。
連日、ハードな旅を続ける夫と新妻。

この日の旅行パンフレットにはこう書かれてある。

のどかな車窓の旅<クスコからプーノ>
クスコからプーノまでは4000m級の山を越えてのどかな車窓の旅。
雪に覆われた山々や広大な草原に放たれた羊の群れ。
ゆっくりとながれる光景をお楽しみください。

標高3399mのクスコから3855mのプーノへ。
朝から飲みます。
コカ茶を。


“のどかな車窓の旅” しゅっぱ~つ♪

バスからの眺めは…

車窓から:1
こんな風景や、

車窓から:2
こんな風景。


出発して1時間経つか経たないか、のどかな車窓の旅に暗雲が…。

立派なバスなんです。
トイレもついてるんです。

ただし、緊急時に使ってほしいのだと…。

高山病によかれと飲んでいたコカ茶、夫の膀胱でスタンバイ。
夫は添乗員に声をかけ、トイレへ。
もちろん第一号。

第二号は新妻。

第三号は夫。

第四号は新妻。(…続く)

二人だけトイレのお約束が守れてないような気がして、
無口になる夫と新妻…。


車窓から:3
 空もきれい

車窓から:4
 さらに標高も高くなり、木も育たない
 
車窓から:5
 羊飼い!?(中央)


そんな新妻に異変が!!!

ズキン…、ズキン…、ズキン…

ず、頭痛!?


看板

このツアー中、最も高い所、標高4335m

バスを停め、記念撮影タイム。

新妻、この旅初めて感じる体調不良にも負けず、
民族衣装を着た現地の方・アルパカと記念撮影。

夫と出会う。

夫:「トイレに行きたくなった…」(ここにトイレはない)
妻:「向こうの方でしてきたら?」

夫、人込みから外れる。
妻、尿意をバスへと持ち帰る。
   ↑今思えば、標高4335mの連れションもよかったかも。

露店
 観光客用の露店商

終わりそうにない頭痛。
もしかして、これが噂の高山病!?
だとしても、これ以上高い場所には行かないから大丈夫大丈夫!!!

夫は、旅行スタート時より思わしくない体調を持続していた。


【シルスタニ遺跡】
プーノ近郊に残るプレ・インカ時代に作られてきた石塔の墓。
これらはチュルパと呼ばれる墳墓で、太陽が差し込むことによって、
生命がよみがえると信じられていたらしい。

ひとつだけ統一されているのは、東側に小さな窓があり、

6月21日の冬至になると
窓にきっちりと太陽が差し込むようにできているということ。

雨が多い地域のため、100基はあったと思われるチュルパも、
現在、完全に近い形で残っているものは少ない。

石塔の墓:1
あんなチュルパや、

石塔の墓:2
こんなチュルパ。
夫は下から上にかけて広がっている形に感動していた。


新妻、頭痛&寒さと戦いながら必死に歩いてると…

あっ、この石!!!
1人旅の男の子が声をあげた。

「この石のグルグルしている真ん中に磁石を当てると、
 磁石がグルグル回るんだそうです。
 でも、誰も磁石なんて持ってないですよね~」

不思議な石
 石の中央にグルグル模様があった

新妻:「持ってるよ!!!
ギャラリー:「お~!!!」
迷った時用に用意していた百均の磁石を彼に手渡す…。

石と磁石

グ~ルグ~ルグ~ル…、本当に回った。
新妻、思わずその石に抱きつき、パワーをもらう。

カモン、ベイベ~!!!


いよいよのどかな車窓の旅も終了。
世界で最も高地にあるティティカカ湖が見えてくる。

チチカカ湖
 
ティティカカ湖とプーノの町並

宿泊するホテルは“リベルタドール・チチカカ・レイク”。
デラックスホテルということで、立派なことだけは覚えている。

ディナーまでの30分、ベッドに倒れると記憶をなくした。
ふと気付くとディナーの時間。(夫も寝ていた)
新妻、さらに体調の変化を感じる。
…胃がムカムカする。

とりあえずレストランへ。
全員そろっていた。
私と同じ症状の人は誰もいないのか!?

メインは、チチカカ湖で採れた魚。
匂いに吐き気を感じる。
新妻、とうとう添乗員に体調不良を訴えた。

フロントには高山病のための救護室があり、そこで酸素を吸引できる。
小学生が保健室でベッドに横たわるような感覚で処置を受ける。

…30分経過。
少しはよくなった気が。

夫が待つレストランへ。

同じツアーの仲間を見ると…
ビールを飲んでるオヤジがいる。
おばちゃんたちの食欲も上等だ。

新妻、尿意と頭痛を伴ったのどかな車窓の旅を振り返りもせず、
ベッドに倒れた。

ここ最近体調が優れなかったので、
夫が気分転換にドライブに誘ってくれた。

気分が晴れそうだったので、海が見たいとリクエスト。


ベイブリッジを渡り、大黒ふ頭で軽くお茶。

みなとみらいからシーバスに乗り、山下公園へ。

夕日がきれいになった頃、もう一度、横浜港をクルージング

中華街でプロの味を堪能した後、

赤レンガ倉庫のお洒落なカフェ“cafe Madu”で締めくくり。


いつも気になっていたカフェ。

夜は空いてたんだね。

ロマンチックデートも終わり間際、
温かい光を放つランプに目が留まった。


妻:「おっきいランプ」

夫:「あ~。電球が4つも入ってる… 蛍光灯だ」


天井のガラスに目を向けると、確かに電球は4つ、蛍光灯っぽかった。


妻:「…」

夫:「…へん??」


二人で吹き出した。

ロマンチックデート、夫はずっとどんなことを考えてたんだろう。
去年はマロングラッセ。


今年は新妻、リクエストしてみた。

GODIVAのチョコレートアイス! ←こんな機会しか思い切れない


するとおまけが♪


ホワイトデー


二子玉、高島屋産のリンゴ(本当は青森)。

“世界一”という品種だけあって、かなり大きい。


…1000円の値札付!!! ←自分じゃ絶対買わない


「甘いものばかりじゃ…」

と新妻を気遣ってくれたらしい。


しっかり新妻のハートを撃ちぬいてくれた。
朝未明、起床。

いよいよメインとしている人も多いマチュピチュ遺跡 観光


朝食時、日本から持ち込んだよく刺身についている醤油を出すと、
夫の機嫌がみるみる良くなった。

新妻密かにガッツポーズ。


マチュピチュはクスコよりも標高が低い為、高山病も和らぐようだが、
つい張り切りすぎて、その後悪化するケースが多いのだと。

夫と新妻、相変わらず仕事のようにコカ茶を飲み、
ゆっくりとした行動を心がける。


サン・ペドロ駅から高山列車に乗り、マチュピチュへと。

サン・ペドロ駅
 サン・ペドロ駅


クスコに魅了される新妻
 朝のクスコ市街に魅了される新妻


高山列車【草原】

草原を通り抜け…

コカ茶とうもろこしで一息。

とうもろこし
 もっちり感がたまらない


高山列車【アマゾン川源流】

険しい山々、アマゾン川源流沿いを通り抜け、
 
クスコから114キロ、アグアス・カリエンテス駅に到着。


新妻、マチュピチュを探す。

…見えない

さらにバスでつづら折の道を30分かけて登っていく。


いよいよ入口。

チケットを渡し、山道を進む。

マチュピチュ【ぜんまい】
 マチュピチュのわらび


すると…あの風景が。


マチュピチュ
 霧に包まれたマチュピチュ


マチュピチュ【太陽の神殿】
 美しい曲線の太陽の神殿(中央)

マチュピチュには野生のリャマも(木の辺り)


マチュピチュ【市街地への入口】
 市街地への入口


マチュピチュ【水汲み場】
 水汲み場(地下用水路)

夫:「日本人なら石を掘らんで、竹を使うよねぇ」


マチュピチュ【陵墓】
 陵墓(ミイラの安置所


マチュピチュ【段々畑】
 段々畑

可能な所は全て段々畑。

平地がない為、斜面を使うしかなかった。


マチュピチュ【主神殿】
 主神殿(上はインティワタナ)

やや傾いていて、先行きが心配。



上のインティワタナは、マチュピチュの最高点。

高さ1.8mの日時計(インティワタナ)が。

マチュピチュ【インティワタナ】

ここに宇宙からのパワーが降りてくると言われていた。

夫と新妻、手のひらをギリギリまでくっつけ←触ったらいけない
いっぱいいっぱいパワーをいただく。

願い事はただ1つ。

カモンベイベ~!!!


マチュピチュ【インティワタナより】
 定番の風景の逆方向(インティワタナより)

テーブルのような石は生け贄台。

新妻も生け贄になってみた。



“神秘的”の一言。

この場所にこれだけの遺跡が作られたということが、ただただすごい。



もう1つ嬉しいことが。

帰り道、グッバイボーイが現れたのだ。


グッバイボーイ
マチュピチュの帰り道、「グッバーイ」といいながらバスを見送る少年。
つづら折りになった道路のカーブを曲がるたびに姿を現す。
少年は坂道をショートカットして駆け下りているのだ。
インカ時代のチャスキの衣装を身につけた彼は、マチュピチュの名物であった。
しかしチップ稼ぎに精を出しあまり学校に行かなくなってしまった為、2003年には行政により禁止令が出された。
その後は姿を消していたグッバイボーイだったが、2005年に見事復活。ただ、これは学校の長期休暇中に限ったことで、それ以外の期間は相変わらず禁止となっている。

グッバイボーイ

チップをもらう前はカメラにポーズをとってくれる。


新妻心待ちにしていたグッバイボーイ、禁止令も分かる気がした。


帰りの列車ではみんな朝が早かったせいかみんな熟睡。

クスコの夜景で目が覚めた。


夕食は魚のムニエル。

ムニエル

夫は1人だけ醤油味を満喫。


部屋に入るとベッドに倒れこんだ夫、
新妻は衛星放送でお気に入りの『風のハルカ』を見る。


明日も夫が笑ってますように♪


ZZZZZZZZZZZZZZZZZZZ

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マチュピチュ・グッバイボーイの行方・・・
マチュピチュへ行きました
マチュピチュ 南米
念願のマチュピチュ観光
ついにご対面!空中都市、マチュピチュ
世界遺産マチュピチュ

トラックバックさせていただきました。
みすぼらしくしといてね

夫が言う。


夫はたまにこのような発言をする。


コンロの取り付けにガス屋がくる

火災報知機の点検に業者がくる

引越しの見積もりに業者がくる

こんな時。


私の身を案じているのだと。

業者が新妻を襲わないかと。

…業者が知ったら驚くだろう。


夫は業者が来る時間に、一旦会社から戻ってきた。


本当に心配らしい。
夫とマッチのライブに行ってきた。

12000枚のチケットが5分で売り切れたという、
25th Anniversary 近藤真彦 Valentine's Day in 武道館


7年ぶりのシングルを楽曲提供したロクセンチが2曲歌った後、
『挑戦者』でマッチ登場!


…カッコイイ!!!

…カッコヨスギ!!!


マッチ :「ただいま~っ!!!

新妻も:「おかえり~っ!!!

マッチ :「武道館、ただいま~っ!!!

新妻も:「おかえり~っ!!!


昔の雰囲気と変わらず、マッチ自身もすごく楽しそう。


新妻、初めてのジャニーズライブは、
30代40代を中心としたジャニーズらしくない客層。

1階正面最前列には森光子さん植草克秀さんの姿も。
黒柳徹子さんは“徹子の部屋”のためVTRで応援)

途中亀梨和也君が花束を渡しにステージへ。

ラストではKAT-TUNと『ミッドナイトシャッフル』を合唱。

会場湧きあがるも、新妻「だ、誰なんだ!?」



マッチファンには嬉しい報告も。

○秋にドラマで主演すること(金曜エンタテイメント)
○地方のライブもやっていきたいということ
○来年のバレンタインも武道館をおさえたということ

2006年はKONDORacingGTに参戦。
ファンにとっては大満足な1年になりそうだ。


半年前、言葉を交わせたなんて…
12000人いたけど、そう多くはないはず♪
詳しくはコチラ→【フォーミュラニッポン第7戦】観戦報告~後半~

マッチの愛車を携帯の待ち受けにしているなんて…
12000人いたけど、そう多くはないはず♪



翌日、仕事から戻った夫が言った。

「マッチの古い曲が頭から離れんでさぁ…」

一緒だったのね♪


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おまけ

開演前
 開演前(青い幕が落ちてマッチ登場)

近藤真彦ストラップ
 25周年記念ストラップをゲット(1500円)

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